鳩に危険を学習させる。電気ショック

ハトはベランダの手すりや屋根などに飛来することが多く、そこでの滞在時間が長くなると糞尿や騒音などによる被害が起こりやすくなります。

そこで、飛来してきたハトに対して電気ショックを与える対策もあります。電気ショック装置とはどのようなものか、設置方法や設置場所などについて紹介していきます。

どのような装置?

害獣対策に電気ショックを用いた装置は他にもありますが、ハトに使われる装置はどのようなものなのでしょうか。

電流の強さ

電気ショック装置を用いるときに気になってくるのが電流の強さです。電気ショックはハトを寄せ付けないようにする高い効果が期待できるのですが、電流の強さによっては、人間に危害を及ぶことも考えられるからです。

基本的にハト対策で用いられる電気ショックは、出力電流が0.13〜0.18Aほどであり、
それほど大きな電流は流れない仕組みになっています。

ハトにケガをさせるのが目的ではなく、ハトを驚かせたり怖がらせたりして、ハトがベランダや屋根に近寄ってこなくするようにするためです。

そのため、人間やペットが誤って電気ショックに触れてしまったとしても、ケガすることはありません。

学習能力を逆手に取る

ハトは、伝書鳩でも知られているように学習能力が非常に高いのが特徴です。その学習能力の高さを利用したのが、電気ショックシステムなのです。

たとえ微弱な電流であったとしても、ハトにとっては大きな刺激になります。それを2,3回繰り返すうちにその場所を危険な場所としてみなすようになるでしょう。

また、一度電気ショックを体感したハトは、その周辺エリアも含めて危険な場所だと判断するようになりますので、広い範囲でハトを防ぐ効果が期待できるのです。

設置方法や場所は?

電気ショック装置を設置する方法や、場所についてみていきましょう。

専門業者に依頼するのがベスト

電気ショックシステムを設置するときには、屋根や屋上に電流が伝わらないようにするために、絶緑体を取り付ける必要がありますし、電圧や電流の調整などが必要になりますので、素人が設置を行うのは困難です。

他にも設置場所についても、高度な知識を必要としますので、設置する専門業者に相談するのが望ましいでしょう。

本体、バッテリーを選ぶポイント

電気ショック装置を設置する箇所を傷つけないように施工するためには、接着施工タイプを選ぶのがおすすめです。

また、電気ショック装置を設置する場所に適した出力を持つ製品が必要ですので、それに合ったものを選ぶようにしましょう。

電気ショック装置に関しては、設置や選び方など、素人では判断が難しい点が多くありますので、専門家に相談するのが確実です。

その他の対策はこちら → スパイクで鳩が寄り付かなくなる

まとめ

電気ショック装置はハトよけ対策に効果が期待できます。

ソーラーパネルが主流

最近の電気ショックは、ソーラーパネルで発電してからバッテリーに蓄電するタイプが多くみられます。

ソーラーパネルであれば、屋根やベランダに電気を引くための配線工事も不要、設置も比較的簡単なうえに、電池交換などのメンテナンスも楽です。

さらには、電気代を節約する効果も高くなりますので、コストの面でもメリットは大きいでしょう。

剣山やスパイクよりも安全

剣山やスパイクもハトよけ対策によく使われますが、人間が誤って触れてしまうとケガをする危険性も大きいのです。また、美観を損なうことにもつながってしまいます。

その点、電気ショック装置は美観を損なわず、出力さえ適切に行えば安全性も維持できます。

しかも、剣山やスパイクよりも設置する範囲が狭いのもメリットのひとつになります。剣山やスパイクでのハトよけ対策を検討しているなら、電気ショック装置とよく比較したうえで、どちらを設置するかをよく考えてみるといいでしょう。