ネットで侵入を防ぐ

ハトはベランダなど、人家に住みつくことがあります。顔つきはかわいらしいのですが、糞尿などによる被害も深刻ですし、もしも住み着いてしまったときいは勝手に駆除することが難しくなります。

そこで、ハトの侵入を防ぐためのさまざまな策について、理解しておくと役立つでしょう。今回は、ネットで侵入を防ぐ方法について紹介していきます。

なぜネットが有効なのか

ハトはいきなりベランダなどにやってきて、そのまま住みつくわけではありません。段階を踏んでその場所に定着するようになり、やがて住みつくのです。

ハトが住み着くまで

ハトは飛んでいるときに休憩所を探して、そこでしばらく休んで過ごします。最初のうちは滞在時間が短いため、この段階でハトを寄せ付けないための対策を取っておくと、被害の拡大が防げるのです。

しかし、ベランダの死角など、気が付いたらハトが侵入して巣を作っていることもありますので、定着を防ぐのは難しいこともあるのです。

休憩所として利用した場所(ベランダなど)の滞在時間が長くなり、ねぐら、巣へと発展していくようになります。

ネットは最も効果的

いろいろなハトよけ対策があるのですが、ネットは最終段階で使用する対策のひとつになります。

ネットを張ることによって、ベランダなど人間の生活スペースに入り込むことができなくなるのです。

ただし、集合住宅などの場合、美観保全のためにネットを張ることが制限されることがありますので、ネットを張る前に管理組合や管理会社に聞いてみるといいでしょう。

ネットの設置方法と場所、注意点

ハトよけのためにネットを設置するときは、適切なネットを選ぶこと、張る場所にも注意することなど、いくつか気を付けるべき点があります。

ネットのサイズを確認すること

ネットを購入する前に、ハトが通り抜けできない大きさの網目を選ぶこと、隙間なくネットが張れるように、ベランダなど、張る場所のサイズに合ったネットを購入することが重要になってきます。

ハトは居心地の良い住処を見つけるまで、時間をかけますので、一度ねぐらにした場所を簡単にあきらめないのです。

そのため、わずかな隙間を狙って侵入しようと試みるでしょう。それを防ぐためにも、ネットの網目のサイズ、ネットの面積は、ハトを撃退するうえで重要な要素になってくるのです。

ネットの張り方

適度な編み目のサイズ、十分な面積のネットを購入しても、張り方が誤っていると、ハトに侵入されてしまいます。

たとえば、ネットを張った場所に少しでも隙間ができている、ネットにたわみがあると、その隙間を狙ってハトが侵入しようとするのです。

さらには、ネットを垂らしているだけでしっかりとネットを固定していない場合も、ハトは無理矢理体をねじこんで、入り込もうとするでしょう。

ネットを張るということは、ハトが既に巣やねぐらとして使っている場所というケースが多いため、半端な対策ではハトに効果がないのです。

ネットを選ぶときのコツ

ハトよけネットに防球ネットを用いる人もいるのですが、火災や地震など災害が起こった時に、脱出が困難となるため、おすすめできません。

さらには、風の抵抗を受けやすい、外観を損なう、固定の際に穴をあける必要があるなど、デメリットも多々生じてしまいます。

そこで、ハトよけネットを選ぶ時は、火に強い素材であること、緊急脱出時は自力でネットを破ることができるかどうかに注意して選ぶようにしましょう。

その他の対策はこちら → 意外な使い方!結束バンド

まとめ

ハトがベランダなどに住みついてしまうと、糞尿や騒音などの被害が出るようになります。

早めの対策が肝心

ハトは住みつくまでにある程度の期間をかけて、良いねぐらを探しますので、早い段階でハトの侵入に気が付くことが大切です

たとえば、ベランダをチェックして、ハトの羽や糞をみつけたときは、ハトが侵入している可能性が高いのですので、何かしらの対策を取りましょう。

はじめのうちは、ハトもまだ場所に対する執着心が薄いため、対策をとれば比較的すぐにハトが寄り付かなくなるでしょう。

プロへの依頼も考えて

ハトによる被害がひどくなった、ハト対策を試してみたけれど、あまり効果がみられない、そんなときはプロにハト駆除を依頼することも、考えてみましょう。